札幌のいいところ2

続きは次回、と書いてから12日間。

忙しかったといえばそうだし、忙しくなかったといえばそう。どっちなんだ。自分でもわからない。もはや前回何を書いていたのかも覚えていないくらいなのだけれど、続きは次回、と言ったからには次回である今回には続きを書かねばならない。

 

ikemenirony.hatenablog.com

 

もう二、三個あったはずなのだけど、いまいち思い浮かばないのはなぜだろう。人の記憶なんて曖昧なものね、と、彼女はふっと笑った。

 

  • 飯がうまい

これはもう圧倒的だと思われる。東京に美味しいお店がないとかいうそんなチャチな話じゃあない。東京はもちろん日本の中心地なのだから、これまで食べたこともないような、一口で昇天してしまうような信じられないほど美味しい料理を出すお店だってもちろんある。というかそういった料理を出すお店はむしろ東京にこそあると言っていい。

じゃあ一体全体札幌の方が飯がうまいとはどういうことなんだ。そんな声が聞こえるかもしれない。

これは僕らみたいな貧乏人が入るその辺の飲食店の最低レベルを指す。

 

東京には美味しいお店が多い。これは事実。しかし、人が多いということは、不味い店も相当数あるということだ。残念ながら東京で店を開くだけで大して美味しくもないお店に列ができるということはあり得ることなのだ。

少なくとも、札幌育ちの僕にとっては、東京の食○ログ3.7点というのは、札幌でいうところの3.2と同程度の味であると言ってもいい。なぜならその加点方式には来客人数、および評価人数が加味されているからである。

 

ゆえに。

 

ゆえに、貧乏人からすると、気合を入れずにふらっと立ち寄る飲食店のレベルが低いということは、日常のモチベーションの維持に影響をきたすと言ってもいいほど重要で、ある意味料理人の腕は東京の方が高いのかもしれないが、素材が美味しく、誰が作ってもある程度のレベルが担保されている札幌の方が底のレベルがかなり高い。

 

要するに素材が美味しいのだ。北の大地万歳。

 

要するに素材である。二番煎じ。

でもスープカレー大好き人間にとってはこれはどうしても伝えたかった・・・

 

 

  • 家賃が安い

いうまでもない。電気代や水道代などの基本料金は東京の方が安いといっても、たかが知れている。家賃が大きく違いすぎる。同じ手取りの給料であっても、札幌なら快適に過ごせることだろう。僕が今住んでいるところは月6万のユニットバス築32年。札幌で同じ条件なら月3.5万、同じ値段なら1LDKバストイレ別オートロック付き。

 

  • ドライブ先に事欠かない

休みの日にちょっとドライブ。定山渓もいい、小樽もいい、ちょっと遠出で積丹富良野

これは、思い返してみるとなかなかな気分転換、贅沢であったように思う。都会でドライブに行こうとする、まず駐車場料金が高すぎて車が持てない。ドライブに行く。とにもかくにも人が多すぎて休日は渋滞。都心から出るだけで一苦労。こんなんじゃ、とドライブに行きたい気持ちも失せてしまった。

 

ここまで書いてはみたものの、言ってもまだ東京歴が浅い。ドライブ先だって僕が知らないだけで沢山あったり、渋滞に巻き込まれないルートがあったりするかもしれない。

とりあえず、東京に来て1年ほどの僕が現時点で感じたところをつらつらと書き連ねてみた。とはいえ、この1年ほどでむしろ東京の方が良いと思った点も多々ある。機会があれば、そちらも残しておこうと思う。

 

 

 

 

札幌のいいところ1

生まれてからほぼずっと(正確には記憶の残っていない幼少期には親の転勤による引っ越しも経験しているのだが)北海道で過ごしてきた自分にとって、東京という場所はいつかは住んでみたい憧れの場所であったことは否定できない。

しかしそんな僕も上京してしばらく経つ。

今日はそんな僕が、東京に比べて札幌の良いところは何であったのかをあげていこうと思う。

故郷補正かかりまくり。

 

 

  • 街の規模が丁度良い

東京に来ればなんでもある。そのためわざわざ色々な場所へ行かずとも欲しいものが揃うと思っていた。実際、東京都という単位で見れば”何でもある”という認識は間違っていないように思う。(というか東京で何もなければ他の場所はどうなってしまうんだという感じではあるが)

しかし、この認識には少々補足すべきところがあった。

確かに”何でも揃う”。

東京には新宿や渋谷、池袋など多くの大都市があるが、一つの駅ですべてが完結することはなかった。このお店が有名で、次はこのお店、なんてことをやっているといくらでも電車賃がかさんでいく。

あるいは、目的の店から次の店までの移動距離が思ったよりも長い。駅一つ通り抜けるにも、ここをまっすぐ突き抜ければすぐに行けるというのに、一度地下に潜って線路をまたいでからまた地上に戻ったり、大きな駅舎をぐるっと一周したり、人の多いエスカレーターを高いところまで上ったりしなければならず、同じ駅なのに移動するだけで15分経っていたりする。

服屋が多い。飲食店も多い。CDショップもたくさんある。そしてそれぞれが固まっているエリアみたいなものがあって、服屋から飲食店に行くために、エリアを移動しなければならない。という印象がある。

 

これが札幌ではどうだったかというと、北海道最大の駅、”札幌駅”で必要が足りてしまう。他に選択肢がない、ということも原因ではあるかもしれない。

まず建物の高さが低い。そのためエスカレーターを上るなんて言ってもたかが知れているし、何より人が少ないので移動もスムーズである。

そして、先ほどの例でいくと、服屋も飲食店もCDショップもゲームセンターも、一つエリアですべて完結するので、1日あれば徒歩で十分回りきれる。そのため、電車賃の単価はおそらく東京の方が圧倒的に安いのであるが、トータルで見た移動費は札幌の方が安く済む。

 

街の規模が”丁度いい”のである。 東京よりは田舎と言っても、日本で5番目に多い都市人口を持っているのだから、それなりに欲しいものは揃う。そしてそれが札幌駅一つに集結していて、僕が大学生の時なんかは、美味しいお店でお腹を満たし、買い物をして帰りに銭湯にでも行く、といったようなことが自転車一つでできた。

わざわざ電車に乗らずとも街を廻れる。この気軽さによって、今日は遊ぶぞ、と気合を入れずにふらっと楽しむことができた。

これが札幌の魅力の一つだと思う。

 

 

少し長くなったので、続きは次回。